【A LIFE～愛しき人～】
かつて、病院を追われた一人の男がいた。親友の思惑によって居場所を奪われ、単身アメリカに渡った。10年の時を経て、その男は卓越した腕を持つ職人外科医として戻ってくる。恩師を病から救うために。その恩師の娘はかつての恋人だった。しかも、彼女は病院の後継者として、幼馴染でもある親友と結婚していた。男は、恩師を救うことで新たなる様々な人生の試練を迎えることになる。そこに、幼馴染との因縁が絡んでいるとは知らずに。愛、欲望、友情、嫉妬、プライドが渦巻く中、ただ職人外科医として決して諦めることなく、不器用ながら一途に患者と向き合う彼の生き様は「本当の医療とは何なのか」と、病院で働く人々に問いかけていく。愛しき人のたったひとつの命、愛しき人のかけがえのない人生を巡るヒューマンラブストーリー。

主題歌 B’z「Still Alive」

第1話「帰ってきた職人外科医！宿命の再会」
壇上記念病院院長・壇上虎之介(柄本明)が心臓疾患で倒れ、虎之介からその手術を任された外科医・沖田一光(木村拓哉)がアメリカ・シアトルから帰ってきた。しかし虎之介の娘で小児外科医の壇上深冬(竹内結子)とその夫で副院長の壇上壮大(浅野忠信)は、沖田を壇上記念病院に再び迎え入れることに戸惑っていた。

第2話「俺の患者！譲れない医師の信念」
井川(松山ケンイチ)は、森本(平泉成)という和菓子職人の患者を担当することに。大動脈瘤の手術のイメージトレーニングを繰り返す。手術の説明時に後遺症の可能性について詰め寄られた井川は大丈夫と断言。そして手術の日を迎えるが…。

第3話「決断!!患者の未来をかけた戦い」
腹痛を訴える女の子が小児外科を受診する。しかし、前に女の子を診察していた医師が小児外科治療学会のトップだったことから、深冬(竹内結子)は壇上記念病院での手術を止められてしまう。医学界の権力者に楯突いてでも子供を救うべきか、それとも自分と病院の将来を守るべきか、悩む深冬に沖田(木村拓哉)は…。

第4話「ナースのプライド」
壮大(浅野忠信)は沖田(木村拓哉)に、難易度の高いオペを片山関東病院で行って欲しいと依頼する。沖田は、由紀(木村文乃)をオペナースとして連れて行くことを条件に引き受けるが、手術当日、器械出しをしていた由紀のある行動が問題にされる。由紀の器械出しの技術を高く買っている沖田だったが…。

第5話「恩師の医療ミス」
深冬(竹内結子)が倒れ、病気の進行具合を目の前に突きつけられた沖田(木村拓哉)と壮大(浅野忠信)。手術の方法が未だ見つけられない沖田を責め、それでも沖田を頼るしかない状況に壮大は苛立つ。

第6話「究極のモンスターペイシェント」
深冬(竹内結子)が病状を知ってしまったのに、まだ有効な手術の手立てを見出せない沖田(木村拓哉)。そんな時、早急に手術をしなければならない男性患者が救急で運び込まれてきた。手術には家族の同意が必要だが、現れたのは壇上記念病院の顧問弁護士・実梨(菜々緒)、患者は実梨の父親だったのだ。

第7話「最後の患者は14歳の乳がん!?」
進む病状に不安を募らせる深冬(竹内結子)は、腫瘍を完治させるオペ方法を見つけられない沖田(木村拓哉)にある提案をする。そんな時、小児科を訪れた14歳の少女に、沖田は乳がんの疑いを抱く。ところが14歳で乳がんの前例はない。諦め切れない沖田は…。

第8話「親父のオペ！まさかの不覚…」
深冬(竹内結子)の難しい手術に備えて準備を進める沖田(木村拓哉)。そんな時、沖田の父・一心(田中泯)が心臓を患い倒れる。近親者の手術は行わないのが通例だが、一心は沖田に自分の手術をしろと迫る。深冬の手術を間近に控えたうえ、身内の手術で不測の事態が起こった場合に冷静な判断ができるのか？

第9話「最終幕！命運を握る最後の選択」
深冬(竹内結子)の脳腫瘍が出血した。そんな時、壮大(浅野忠信)に現職大臣のオペの相談が持ちかけられる。難しいオペを日本初となるアプローチで行うことを決めた壮大は、大臣のオペが成功したら自分が深冬のオペをすると沖田に宣言する。このプレッシャーに打ち勝てれば、愛する妻のオペをすることが出来るというのだが…。

第10話(最終話)「救いたい！愛しき人の命…宿命の行方！」
深冬(竹内結子)から、手術は沖田(木村拓哉)に任せたいと言われた壮大(浅野忠信)は、壇上記念病院から姿を消す。深冬の手術は沖田に託され、壮大が不在のまま、深冬の手術当日を迎える。万全の体制で手術に臨んだ沖田だったが、深冬の状態が思ったよりも悪かったことを知る。