【白い春】
「血はつながってる。心はどうだ。」

自分の娘とは知らず、ある少女と出会ってしまった“不器用で最悪な男”。そして、その少女を自分の娘のように育ててきた“真面目で善良な男”。どちらの愛が大きいではなく、正しいでもない。どちらの愛も、深く温かい。愛する女性との間に娘がいると初めて知ったとき、そして、その娘を育てている父親がいると知ったとき、その“最悪な男”は何をどう感じるのか?“究極の親子愛”をテーマに不器用ながらも娘を愛する感動のヒューマンドラマ!
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■佐倉春男(阿部寛):元ヤクザ。
■村上康史(遠藤憲一):「むらかみベーカリー」店長。さちの父親がわり。
■村上さち(大橋のぞみ):春男の実娘。
■高村佳奈子(白石美帆):真理子の妹で、さちの叔母。
■高村真理子(紺野まひる):春男の恋人。佳奈子の姉。さちの実母。病死。
主題歌 阪井あゆみ「横顔」

第1話「運命の出会い」
春男(阿部寛)は暴力団員時代、恋人である真理子(紺野まひる)の治療費を稼ぐため、殺人を請け負う。だが真理子は服役中に死亡。春男は出所後、亡くなる直前まで一緒に暮らしていたというパン職人・村上(遠藤雄弥)を訪ねるが追い返される。失意のまま公園にいると、少女・さち(大橋のぞみ)が春男を絵に描き始める。
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第2話「少女の約束」
春男(阿部寛)は請け負った殺人の報酬金を、パン職人・村上(遠藤憲一)が真理子(紺野まひる)から奪ったという疑いを捨てずにいた。春男は真実を語らせようと村上に嫌がらせを始める。一方、さち(大橋のぞみ)は公園で春男に持っていたパンを与える。翌日も届けようと店からパンを盗もうとするが、村上に見つかる。
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第3話「少女と母の秘密」
さち(大橋のぞみ)は同級生に亡き母・真理子(紺野まひる)の写真を奪われる。取り戻そうともみ合ううちに、風に飛ばされ木の枝に掛かってしまう。泣きながら歩くさちを見た春男(阿部寛)は理由を聞き、写真を取ってやる。春男は写真に写る女性が昔の恋人・真理子だと知り、さちが真理子の子供であることに驚く。
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第4話「本当の父親」
春男(阿部寛)は、さち(大橋のぞみ)がパン職人・村上(遠藤憲一)と、亡き恋人である真理子(紺野まひる)の間にできた子と分かり、沈痛な日々を過ごす。ある日、真理子の墓参りをした春男は、名前が旧姓のまま刻まれているのを不審に思う。また、墓地で真理子の妹・佳奈子(白石美帆)と会い、真理子らは結婚していないと知る。
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第5話「俺には娘がいた」
春男(阿部寛)は生後間もないさち(大橋のぞみ)の写真を入手。その日付と自分が逮捕された日から逆算し、さちはパン職人・村上(遠藤憲一)の子ではなく、自分と真理子(紺野まひる)との間にできた子と確信する。春男は嘘をついていた村上を責めるが、さちを立派に育てられるのかと聞かれ、言葉に詰まる。
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第6話「運命の絆第二章」
刑務所帰りという経歴が災いし、春男(阿部寛)はなかなか仕事が見つからない。そんな中、さち(大橋のぞみ)の育ての親・村上(遠藤憲一)の店で従業員を募集していることを知る。村上は面接に現れた春男に驚くが、さちとの立派な親子関係を見せつけようと採用を決める。
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第7話「名乗れない痛み」
春男(阿部寛)は、さち(大橋のぞみ)を育てた村上(遠藤憲一)の店で働き始める。実父と明かさない条件付きだが、近くに居られるだけで満足だった。ある日、村上らの外出中に、さちが体調不良で学校を早退し、春男が看病することに。さちを面倒を見ているうち、春男は父親だと名乗れない辛さに襲われる。
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第8話「二人のお父さん」
春男(阿部寛)はテストが不振だったさち(大橋のぞみ)に、勉強の指導を頼まれたが、育ての親・村上(遠藤憲一)がいる手前、引き受けられず、そばに居ながら父親になれないもどかしさを痛感する。一方、栞(吉高由里子)と勇樹(遠藤雄弥)は、ヤクザにたかられた金が払えず途方に暮れ、栞はヤクザと一晩付き合うことに。
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第9話「娘を襲った悲劇」
春男(阿部寛)は村上(遠藤憲一)のパン店で働き始めて、初めての給料を手にする。春男は、その金で絵が好きなさち(大橋のぞみ)に水彩画セットをプレゼントすることに。そんな中、さちが倒れ病院に運ばれる。春男は、さちが病気で早世したさちの母・真理子(紺野まひる)と同じ運命をたどらないかと不安になる。
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第10話「娘を救ってくれ」
さち(大橋のぞみ)の心臓手術が無事終わり、春男(阿部寛)は養父・村上(遠藤憲一)に感謝の気持ちを伝える。さらに春男が見舞いに行くと、さちは安心した表情を見せ、退院したら海の絵を描きに連れていってとねだる。そんな様子を見た村上は、さちにとって春男がもはや欠かせない存在になっていることを感じる。
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第11話(最終話)「本当のお父さん」
さち(大橋のぞみ)に別れを告げた春男(阿部寛)は、小さな食堂の住み込み店員に。栞(吉高由里子)らは、春男の荷物を宅配便で送る。そこへ春男を捜しに、さちが現れた。栞は、春男は実家に帰ったとごまかすが、さちは足元に落ちていた宅配便の伝票を拾う。春男の居場所が書かれた伝票を手に、さちが春男の行方を追う。
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