【ビューティフルレイン】
若年性アルツハイマー病の父親とその父親をひたむきに支える幼い娘の純粋な親子愛。

妻と死別して以来、下町の金属加工工場で働きながら男手ひとつで娘の美雨(芦田愛菜)を育ててきた木下圭介(豊川悦司)。親子2人きりの生活は決して楽ではなかったが、お互いがお互いをかけがえのない存在と思うことで何とか乗り切ってきた。ところが、美雨も小学2年生になり子育てもようやくひと段落かと思った矢先、圭介は体調に異変を来す。物忘れが激しくなったり、何度も同じ行動を繰り返す圭介の姿を見て、様子がおかしいと不安を覚える美雨。そんなある日、病院で診察を受けた圭介は、医師から“若年性アルツハイマー”だと診断される。
2B1BD182-887A-4F96-8B8D-A55C659F1804
■木下圭介(豊川悦司):腕利きの金属加工職人。若年性アルツハイマー病だと判明する。
■木下美雨(芦田愛菜):北区立堀船南小学校2年2組。圭介の一人娘。
■西脇アカネ(中谷美紀)「中村産業」社長夫妻の娘。
■中村富美夫(蟹江敬三)「中村産業」社長。
■中村千恵子(丘みつ子):富美夫の妻。
■勝田秋生(三浦翔平):工場の中で一番若手の職人。
主題歌 芦田愛菜「雨に願いを」

第1話「最近、父ちゃんは忘れものが多い…」

娘の出産時に妻を亡くした圭介(豊川悦司)は、育児のために大手建設会社を辞めて、下町にある中村(蟹江敬三)の工場に転職。それ以降、圭介はしっかり者 の娘・美雨(芦田愛菜)と楽しく暮らしていた。ある日、工場で作業中、秋生(三浦翔平)が雑に積んだ荷物が圭介の頭に落下。圭介は病院で念のためCTス キャンを撮ることに。そのころ、中村の家には結婚した娘・アカネ(中谷美紀)が帰ってきていたが、何があったのか説明しない。そんな折、圭介は医師の古賀 (安田顕)から、若年性アルツハイマー病だと告知される。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第2話「記憶を失うとき一番大切な人を傷つける」
若年性アルツハイマー病だと告げられた圭介(豊川悦司)は、ため息ばかりついてしまう。その様子を心配した美雨(芦田愛菜)は、同級生の小太郎(高木星来)に相談するが、圭介に恋人ができたのではないかと言われる。一方、圭介は千恵子(丘みつ子)から、明日の美雨の誕生日のケーキを予約したと告げられ る。その翌日、美雨の誕生日だということを忘れてしまっていた圭介は、慌ててプレゼントを買いに行くが、帰り道も分らなくなる。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第3話「…父ちゃん、アルツハイマーってなに?」
アルツハイマー病の本を読んだ圭介(豊川悦司)は、禁煙や食生活の改善を行い、予定を手帳に記入するように。いつもと様子の違う圭介を不審がる美雨(芦田愛菜)は、明日の参観日に発表する「私の宝物」という作文の宿題に悩む。そんな中、先日圭介が打ち合わせに遅刻した会社から急ぎの仕事の発注が舞い込み、 中村(蟹江敬三)は名誉挽回の好機と張り切る。一方、アカネ(中谷美紀)は夫からの荷物に圭介のものと同じ本を見つける。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第4話「母が遺した贈り物…父娘の切ない約束」
夏休みを迎えて、圭介(豊川悦司)は美雨(芦田愛菜)に規則正しい生活を送るようにと話し、‘ものわすれの病気’のことは、みんなには秘密だと約束する。 公園のラジオ体操に出掛けた美雨は、小太郎(高木星来)からキーホルダーの四つ葉のクローバーを見せられ、これを四つ集めると願いがかなうと聞き、何かを思う。そんな中、圭介と顔を会わせたアカネ(中谷美紀)は、病気のことをいつまでも内緒にするわけにはいかないと諭す。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第5話「忘れたくない…父と娘の夏の想い出」
圭介(豊川悦司)はついに社長の中村(蟹江敬三)たちに、自分が若年性アルツハイマー病であると告白。これからも変わらず働くようにと圭介を励ます中村 に、同席したアカネ(中谷美紀)は病気についての理解を深めるよう忠告する。そんな中、夏休みに行楽の計画がある友達をうらやましく思っていた美雨(芦田愛菜)が、商店街の福引でペア旅行券を当てる。病気のことを知った千恵子(丘みつ子)たちは心配するが、圭介は行くと決める。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第6話「親子だからこそ…言えない秘密」
いい子にしていれば圭介(豊川悦司)の病気はすぐに治るという、花火の時の千恵子(丘みつ子)のとっさの言葉を信じ、家の手伝いや宿題をしていい子になろ うとする美雨(芦田愛菜)。しかし、洗濯や食器洗いをしてもうまくいかない。一方アカネ(中谷美紀)の家を夫の拓哉(山中聡)が突然訪れ、中村(蟹江敬三)たちの前で離婚する気はないと宣言。だが、アカネは何も答えない。翌日、拓哉と会った圭介は、彼らの別居の原因を知り衝撃を受ける。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第7話「二人で暮らせない!?辛い父の決断…」
祖父・一夫(浜田晃)と祖母・愛子(岩本多代)が会いに来ることになり、上機嫌な美雨(芦田愛菜)。一方、圭介(豊川悦司)は、美雨の面倒を見てくれる人を早めに探した方が良いという古賀(安田顕)の言葉に悩んでいた。義父母に病気を打ち明けるべきか相談すると、アカネ(中谷美紀)は正直に話した方がいいと助言。翌日、圭介たちは義父母と亡き妻の墓参りや東京観光へ。だが圭介は行き先や荷物を忘れ、そのたび美雨に助けられる。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第8話「親なのに、離れる。親だから、離れる」
愛子(岩本多代)は圭介(豊川悦司)に、2人で沼津に引っ越して来ないかと提案。来週の美雨(芦田愛菜)のバレエ発表会に行くまでに考えてほしいと言う。発表会の日、圭介はカメラのフィルムを忘れ買いに行くが、美雨を待たせていることを忘れてしまい、1人で会場へ。すると、待っていた美雨が自転車と接触しケガをしてしまう。愛子は圭介に、今決断しなければ取り返しのつかないことが起こるかもしれないと言い切る。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第9話「娘の未来のために…今、伝えるべき真実」
夏休みだけと伝えられた美雨(芦田愛菜)が沼津の祖父母の元へ行き、1人の生活を始めた圭介(豊川悦司)だが、思うのは美雨のことばかり。中村(蟹江敬三)たち工場の面々は、そんな圭介を元気づけようとそれぞれに気遣う。一方、千恵子(丘みつ子)は父娘が離れて暮らすことに疑問を抱く。そんな中、病院で 検査を受けた圭介は、古賀(安田顕)から病気が進行している可能性が高いと告げられる。約5年で家族の顔も忘れるかもしれないという。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第10話「父ちゃん、美雨の事忘れちゃうの?」
夏休みの最後の日に全てを美雨(芦田愛菜)に説明すると決意していた圭介(豊川悦司)。だが、このまま離れて暮らすことを祖母・愛子(岩本多代)から知ら された美雨は、1人で帰ってきてしまう。圭介は病気が治らないことを打ち明け、将来のためにも互いに我慢して離れて暮らそうと告げる。翌日、祖父母の元へ 戻そうとする圭介に、美雨は部屋にこもって抵抗。そんな美雨にアカネ(中谷美紀)が、過去の自分の体験を語り始める。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第11話「残された時間、娘のために今できること」
圭介(豊川悦司)は、千恵子(丘みつ子)やアカネ(中谷美紀)たち中村家の面々から、食事の支度や掃除、洗濯を手伝うことを提案される。一方、小太郎(高木星来)から頭が良いか金持ちでなければ大学に行けないと聞いた美雨(芦田愛菜)は、ある思いを抱いて猛勉強を始める。そんな中、圭介は、仕事の受注交渉 で訪れた得意先で材料の仕入れ値について尋ねられるが、何の話か思い出せない。結果、取引は見合わせとなり圭介は深く落ち込む。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2
第12話(最終話)「私が全部おぼえているよ」
美雨(芦田愛菜)が圭介(豊川悦司)に、夢をかなえてあげたいから今日中に考えてと言い出す。妻の遺影を見つめていた圭介はあることを思いつき、美雨と旅行に行くのが夢だと答え、中村(蟹江敬三)に1泊旅行を申し出る。一方、工場の面々は町内の祭りの準備で大忙しだ。そこに古賀(安田顕)が訪ね、アルツハ イマー病の新薬の開発チームに参加するため渡米すると圭介に告げる。迎えた旅行当日、圭介と美雨は2人で箱根へ向かうが…。
332120B3-C96B-4C0D-817C-D298674199D2